乾庄オリジナル銀製品

純銀製キーホルダー & 盾

ねこ  

日本の民話に十二支の動物たち(子牛寅卯辰巳午未申酉戌亥)の順番がどの様に決まったのかという言伝えがあります。しかし、日常親しみ深いネコがなぜ、十二支にいないのでしょう?そんな疑問からネコに注目してみました。

ある日、お釈迦様は動物たちに、「元日に御殿に新年の挨拶に来たものから順に12番目まで、1年間の称号を与えよう。」と言いました。ネコは寝ぼけ ていたのか、挨拶の日を聞きそびれ、ネズミに尋ねました。そして、ネコはネズミに教えられた通りの日に、朝早くお釈迦様のところへ新年の挨拶へ出掛けて行 きました。ところが、「何を寝ぼけているのだい。挨拶は昨日とっくに終わったよ。」と笑われてしまいました。

ネコは何度も前足で顔をこすって我に帰り、ネズミにまんまと騙されたことを知るのでした。一方、何としてでも1番になりたかったネズミは先頭を行く ウシの背中に乗って、御殿の門の直前でその背中から飛び降り、お釈迦様のところへ真っ先に駆け寄りました。ネズミは1番目に子(ネ)年の称号をもらえまし たが、結局ネコは何年の称号ももらえず、十二支の仲間入りは果たせませんでした。その時以来、ネコは何とも憎きネズミの姿を見かけると、即座に飛びつき追 い回し、そして、寝ぼけない様にいつも前足で顔を洗う様になったそうです。

 
 
七福神とは、恵比寿、大黒天、弁才天、毘沙門天、布袋和尚、福禄寿、寿老人の7人の福の神様のことです。
室町末期、京の庶民の間には、福の神信仰がはやり始めました。従来の神様や仏様は護国豊穣を願う対象でしたが、室町時代後期に庶民の願いを託す信仰が始まったのです。
 こうした広がりを背景に、七福神は生まれました。当時、人気の福の神であった西宮の夷三郎、叡山の三面大黒天、鞍馬の毘沙門天、竹生島(ちくぶじま)の弁才天女を中心に、布袋和尚と福禄寿、寿老人が加わり、七福神が生まれたのです。
恵比寿
恵比寿は七福神の中で唯一の日本の神様です。
「えびす」の語源ははっきりしていません。昔は「夷」と書いたようです。「夷」には東方という意味があり、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊邪那岐命(いざなみのみこと)の第三子蛭子尊(ひるこのみこと)といわれるが、大陸から来た異郷人、来訪人を表しているともいわれます。
 古くは「大漁追福」の漁業の神様であり時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす、商業や農業の神様でありました。
恵比寿は釣竿を持ち鯛を抱えています。その姿は、「暴利をむさぼらぬ清らかで私欲がない心の象徴」しているといいます。網などで一気に魚を捕るのではなく、先を見越して竿で少しずつ釣りをするというわけです。そんな地道さが喜ばれ、恵比寿は商売人の神様・商売繁盛の神様になりました。